忍者ブログ

書評ブログの【笑える本を読もう!】

書評ブログの【笑える本を読もう!】

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

SHARE THIS!!!    

作品名: 歩兵の本領
作家名: 浅田次郎
ジャンル: 短編小説

笑:☆☆☆☆☆★★★★★
楽:☆☆☆☆☆☆☆★★★
ス:☆☆☆☆☆☆☆★★★
危:☆☆☆☆☆☆★★★★
浅田次郎の他の小説
【書評・あらすじ】
 自衛隊という謎多き奇妙な組織について、ジャーナリズムではなく、想像でもなく、アイロニーと親愛の念を込めて物語を書くことができる人が、浅田次郎以外にいるだろうか。
 いるわけねーだろ。
 と唐突な自問自答から始まる今回。笑本!管理人、絶好調で怒涛の日々です。ごきげんよう。

 18から20歳といった普通なら呆けて過ごす時期を「三島の死の真相」を求めて自衛隊で過ごした浅田次郎。
 そんな自身の経験を元に書かれた作品群がこの『歩兵の本領』だ。

 学生たちがピースマークをつけてヒッピーを気取るか、ゲバ棒をかついで学生運動に励んだ時代。しかしなにを気取っても、彼らには高度経済成長のさなか、引く手あまたの就職先があった。
 そんな時代に「地連」の口車に乗せられたか、そうせざるを得ない事情を抱えていたかして自衛隊に集まってきた若者たち。
 自衛隊という閉ざされたシステムの中で営まれる、人間臭い生活。そこには密な上下関係があって、友情があって、「娑婆」に残してきた人を焦がれる思いがある。
 そんな自衛隊の中での若者たちの青春が、浅田次郎自身の経験に基づいて、ユーモラスで感動的に描かれている。

 ところで、これらの作品は1997年から2000年にかけて連載されていたようだ。
 浅田次郎が書いていた最中は、これらの短編を書き終えた直後、まさか自衛隊が軍隊としての帰路に立たされることになるなんて思ってもみなかっただろうな。

PR
SHARE THIS!!!    
Name  (任意)
Title  (任意)
URL  (任意)
Comment
Pass   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
Sponsored Link
Share
Ranking
人気ブログランキングへ ブログランキング・にほんブログ村へ
New Reviews
Recommend
松尾スズキ (小説)
 クワイエットルームにようこそ
中島らも (エッセイ)
 中島らものたまらん人々
町田康 (エッセイ)
 猫にかまけて
奥田英朗 (小説)
 ララピポ
森見登美彦 (小説)
 夜は短し歩けよ乙女
Sponsored Link