忍者ブログ

書評ブログの【笑える本を読もう!】

書評ブログの【笑える本を読もう!】

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

SHARE THIS!!!    

作品名: 居酒屋ゆうれい
作家名: 山本昌代
ジャンル: 小説

笑:☆☆☆☆★★★★★★
楽:☆☆☆☆☆★★★★★
ス:☆☆☆☆☆☆★★★★
危:☆☆☆☆☆★★★★★
山本昌代その他の小説 
【書評・あらすじ】
 小さな居酒屋を営む壮太郎。
 若くして妻を亡くしてからぼんやりと日々を送っていたところ、兄からの勧めで再婚の話しが持ち上がる。
 病床の前妻しず子と再婚はしない約束をしていたのだが、結局再婚を選び、新妻里子と幸せな生活を送る。
 そしてしばらくは幸せな日々がほのぼのと過ぎていた。
 しかしある晩、なかなか寝付けない壮太郎の枕元に、死んだはずのしず子の霊が立つ。約束をやぶられた恨みによって化けて出たのだ。

 と、ここまではまあ、よくありそうな幽霊話。
 しかしなんだか様子が違うのは、この化けて出たしず子の幽霊らしくなさと、彼女を目の当たりにした壮太郎と里子の恐怖心のなさなのだ。
 まるでおどろおどろしい感じがない。
 しず子はただ「いる」だけで特に何をする様子がなく、というよりも死んだことがあるという点を除けば完全に普通の人。
 一方壮太郎たちも始めこそ腰が抜けていたものの、すぐにしず子に慣れてしまい、里子にいたっては「姉さん姉さん」と慕ってしまう有様。
 かくして亡きはずの妻と新妻とその亭主との奇妙な共同生活が始まるのだ。

 特になんとはなしに幽霊がいるおかしさ。
 ヘンテコな話でちょっとだけクスリ。
 サブタイトルとして「ゆうれいのいる生活」と付けておきたい小説。

PR
SHARE THIS!!!    
Name  (任意)
Title  (任意)
URL  (任意)
Comment
Pass   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
Sponsored Link
Share
Ranking
人気ブログランキングへ ブログランキング・にほんブログ村へ
New Reviews
Recommend
松尾スズキ (小説)
 クワイエットルームにようこそ
中島らも (エッセイ)
 中島らものたまらん人々
町田康 (エッセイ)
 猫にかまけて
奥田英朗 (小説)
 ララピポ
森見登美彦 (小説)
 夜は短し歩けよ乙女
Sponsored Link