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三浦しをんの小説【書評一覧】 > ロマンス小説の七日間
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作品名: ロマンス小説の七日間 作家名: 三浦しをん ジャンル: 長編小説 笑:☆☆☆☆☆★★★★★ 楽:☆☆☆☆☆☆☆★★★ ス:☆☆☆☆☆☆☆★★★ 危:☆☆☆☆☆☆★★★★ 三浦しをんその他の小説 |
王の命令のもと、ノーザンプルの女領主アリエノールのもとに、戦場の英雄、荒くれ者の騎士ウォリックが結婚相手として迎えいれられることになる。
出会うまでは、あまりにも歩んできた人生の異なる相手に戸惑いを隠せなかった2人であったが、出会いから間もなく、2人は互いに激しく惹かれあっていく。
中世ヨーロッパを舞台にした騎士道ロマンス小説…
を翻訳しているのがこの物語の主人公、あかり。
序盤を読むだけで結末までが正確に読めてしまうマンネリ化したロマンス小説を翻訳することに疑問を覚えつつ、7日後に迫った締め切りのため、せっせと翻訳作業をしている。
しかし、ボーイフレンドの神名の突然の退職、怪しい女の影などが発覚するにつれ、あかりの怒り心頭。
翻訳される物語の中で、次第にあかりの暴走が始まる。
翻訳される中世ロマンスと、あかりや神名、そして彼らを取り巻く人たちとの現代劇が交互に描かれる。
1冊で2度おいしく、非常に上手い小説だった。
恋愛小説にはあまり興味のない僕であるが、妄想妄想の三浦しをん姉さんのこと、きっと何かをやらかしてくれるだろうとは期待していたのだが、案の定やらかしてくれていてよかった。
エッセイでハーレクイーンへの熱い思いをほとばしらせていた妄想姉さんだけあって、現代部よりも中世ロマンスのほうでノリにのっていた。
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