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奥田英朗の小説【書評一覧】 > ララピポ
「ドラマだなあ。登場人物全員が負け組み」(小説中の台詞より)
6人のダメダメ人間にまつわる6つの物語。
上の階の情事を盗み聞くことだけが生きがいの引きこもりフリーライター、セックスでなんとか女の子を食い止める風俗専門のスカウトマン、売春にはまる官能小説家等々。上記のセリフとおり、負け組みの登場人物たちが、己がダメさゆえに珍妙な事件に巻き込まれてゆく。
そしてその6つの物語は互いに交わりあって…。
短編集にして一つの長編でもある小説。
笑える一冊でもあったけど、何よりとにかくべらぼうに「面白い」。楽しめ度とおススメ度は満点。
奥田英朗の最高傑作だと思う。
この小説が好きだった人には劇団ひとりの『陰日向に咲く』がおススメ。
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