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中島らものその他の本【書評一覧】 > 舌先の格闘技
作品名: 舌先の格闘技 作家名: 中島らも ジャンル: エッセイ・対談集 笑:☆☆☆☆☆☆☆★★★ 楽:☆☆☆☆☆☆★★★★ ス:☆☆☆☆☆★★★★★ 危:☆☆☆☆☆☆☆☆☆★ 中島らもその他のジャンル本 |
「牛しゃべり」を自称するほどに喋るのが遅い中島らもが、キッチュ(松尾貴史)、鮫肌文殊、いとうせいこうらトークの猛者たちを迎えて喋りの対決を行う。
始め50ページは基礎トレーニングと称して「口べた」や「へらず口」についてのエッセイが掲載され、それから5人の猛者を迎え撃つ。
文章では雄弁だけど喋りはからっきしだよ、とんちんかんちんらもさん、というのが中島らものイメージなのだが、この対談集に関しては、らもさんが本当に饒舌。よっぽど楽しかったんだと思う。
中島らも関連の対談集は何冊かあるが、中でもダントツで笑える一冊だった。
なお、『西方冗土』の解説に「ネーポン」のことを書いたが、どうも『西方~』には載っていないネーポンの後日談をどこかで見た気がしていた。
が、どのエッセイを見ても後日談はないので、長いことずっと気になっていたのだ。
しかし今回この『舌先の格闘技』を再読して、ようやくその「ネーポン後日談」を発見することができた。
まさか対談集に載っているという発想はなかった。
して後日談がいかなるものかというと、テレビにでて人気スポットと化した「アジアコーヒー」が、調子にのって「ネーポン」を一本1000円に値上げした、という話しだった(笑)
この話しは「第四戦特別試合 吉村智樹」にて語られている。
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