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書評ブログの【笑える本を読もう!】

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作品名: ハナシがちがう! 笑酔亭梅寿謎解噺
作家名: 田中啓文
ジャンル: 長編小説

笑:☆☆☆☆☆☆★★★★
楽:☆☆☆☆☆☆★★★★
ス:☆☆☆☆☆☆☆★★★
危:☆☆☆☆☆☆★★★★
田中啓文その他の小説 
【書評・あらすじ】
 この小説は、当ブログを見てくださったかたからおススメいただいた。
 あまりにも嬉しくて、メールをいただいた次の日に本屋に走ってしまった。

 居場所のない金髪トサカ頭の不良少年が、上方落語(関西の落語)の大家、梅寿のもとに無理やり預けられる。
 酒飲みで何かといえばすぐに手が出るとんでもない師匠梅寿のもと、始めは反感を覚えるも、主人公の少年は徐々に落語の魅力にはまり込んでゆく。
 と、筋を追っただけでもすでに面白そうなのだが、実際内容も面白かった。
 中島らもの「超老伝」と似たほっかりした読後感。

 それにしても、副題にあるとおり物語では探偵もの風の謎解きがいくつか描かれるのだけど、その「おまけ」感がすごい。
 ミステリにほとんど固執せずにさくさくいってしまうのだ。
 なんなら謎解きなしでもまったくストーリーに支障をきたさないような。

 なお田中啓文については、現在『蹴りたい田中』という本が気になっている。
 人を喰った感じで面白そうだ。
 なお、Web上の評価を見る限り「つまらなかった」というものと「しょうもな」というものに二分されている。

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