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森見登美彦の小説【書評一覧】 > 四畳半神話大系
「腰の座っていない秀才よりも、腰の座っている阿呆のほうが、結局は人生を有意義に過ごすものだよ」
【書評・あらすじ】
むかし『もしも』というドラマシリーズがあった。
『世にも奇妙な物語』の後釜の番組で、いつかの選択でどのように人生が変わってしまったか、一つの物語に二通りの結末が用意されたドラマだった。
確か1クールで終わってしまったのであまり視聴率はよくなかったのかもしれないが、僕は気に入っていて、ノベライズ本まで買ったほどだった。
ところでこの『四畳半~』であるが、物語としてはまさに『もしも』を彷彿とさせる構成だった。一つの設定に則った短編集と思えばよいか。
高校までは華のない人生だったけれど大学ではきっと素晴らしい生活が、と胸躍らせる主人公の手元には、4枚のサークル勧誘チラシがある。
どのサークルに入ったかで彼の人生がどのように違ってしまうのか。
それを、大学のモラトリアムを描かせたら随一の森見登美彦が、バカらしくも愛らしく描く。
自意識、自己愛ともに過剰で、結果とてもひねくれたことになっている主人公。
彼を退廃の道へといざなった変人、野津。
そして彼らを取り巻くへんてこで魅力的なキャラクターたち。
この人の小説、好きだな。
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