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中島らものエッセイ【書評一覧】 > 空からぎろちん
あまりにも内容を思い出せなかったので、とうとう読み返してしまった。
しかし一貫性がなさすぎて、結局まとまったことはいえそうにない。と思っていたら、初出の雑誌がてんでばらばらだったので納得した。
いろんなところに手広く書いていたことを、なんとなく一冊にまとめたものなのだろう。
あえていうなら、エッセイ書き始めの中島らも、というところか。
しかしこの一貫性のなさこそ中島らもの魅力といえば魅力だ。
大変な博識で、テーマがなんであれ語れてしまう。
なおかつ、それがいちいち面白いのだからかなわない。
86~91年ごろに連載をもっていたエッセイが集められたらしく、日広エージェンシーからの独立(87年)前の連載も含まれている。
そのためか、広告やビジネスに関する内容が多かったといえば多かった気がする。
江戸時代のおバカについて「日常のおバカさん」、お好み焼き屋ともんじゃ屋について物申す「お好み焼きやにて僕は途方に暮れる」あたりがよかった。
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