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浅田次郎の小説【書評一覧】 > 三人の悪党 きんぴか①
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生まれてきた時代が違えば、良かれ悪かれ誰もが認める大人物だったのかもしれない。
敵対する組の親分を殺させられた挙句に捨て駒にされたピスケン、自衛隊で単身クーデターを起こし官僚の面前自殺未遂をした軍曹、政治家の収賄容疑をかぶらされたヒデさん。いずれも仁義を通すため筋のとおったことをやろうとした結果であったのだが、彼らは法によって「悪党」にされてしまった。
そんな彼らの人生を報いるべく、定年した刑事、向井は行き場をなくした彼らを引き取り、3人を引き合わせる。そして不幸にも今を生きることになったこの3人の悪党が、世の本当の悪を討つ。
ピカレスク(悪漢小説)の金字塔と評される、笑える上に読後感爽快な一冊。笑える、楽しめる、なんか強くなったような気になれる。3拍子揃った笑える本的名作。
シリーズ物で3冊(他2冊『血まみれのマリア きんぴか②』『真夜中の喝采 きんぴか③』)もあるので、笑える本コレクターとして、僕は嬉しい。
また浅田次郎の名作シリーズ、プリズンホテルシリーズも合わせて読みたい。
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