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辛酸なめ子のエッセイ【書評一覧】 > 消費セラピー
人間関係に悩んでいたある日、『宇宙人図鑑』という本に出合いました。人間を見限って宇宙人と交友する方が楽しそうと思わされるほどエイリアンの魅力が満載です。
【書評・あらすじ】
辛酸なめ子2冊目。
2003~2005年に連載をしていた買い物したものを紹介する「消費セラピー」に、文庫書下ろしの「結婚セラピー」などが収録されたコラム集。
いつもの「です、ます」調で、最近購入したものをゆるーく、しかしブラックにレビューする。
退行催眠に行ったときに向かい合わせに座った太ったダミ声のカウンセラーのパンツが丸見えで催眠どころではなかった話、「ストロー浄水器」を購入した責任感から汚水を飲みに行く話しなどがよかったか。
特にストロー浄水器の話しでは、露天風呂から水を採取し、しばらく放置し刺激臭がしだした水をさして「どうやら飲み頃のようです」と宣言するあたりに、ある意味辛酸なめ子らしい(?)迫力があった。
コラムのボリュームとしてはいずれも見開き1ページ未満。
僕は行き着けの定職屋においてある週刊文春でよくこの人のコラムを読むんだけど、本当にそれくらいの片手間に読むくらいの読み方がちょうどいい感じだと思う。
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辛酸なめ子のエッセイ【書評一覧】 > 片付けられない女は卒業します
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作品名: 片付けられない女は卒業します 作家名: 辛酸なめ子 ジャンル: エッセイ 笑:☆☆☆☆☆☆★★★★ 楽:☆☆☆☆☆☆★★★★ ス:☆☆☆☆☆★★★★★ 危:☆☆☆☆☆☆☆★★★ 辛酸なめ子のその他のエッセイ |
辛酸なめ子、本業は漫画家にして、テレビでまれに根暗なトークをするコラムニストとしてもおなじみ。
そんな辛酸なめ子、26歳にしてマンションを購入するほどの不動産通の一面もあるのだそうだ。
そして本書は、散らかりすぎて完全にカオスに落ち板最初のマンションを取っ払って、新しいマンションに引っ越し、優雅でおしゃれな生活を手に入れるまでを綴ったエッセイとなっている。
そもそも最初の部屋自体、原稿や雑誌の山を築くなめ子には手狭だったらしく、「フセインが隠れていた場所くらいのスペースしか」ないような状態だったとのこと。
そんな地獄を脱出し、広くて収納がいっぱいで素敵で幽霊が出ない部屋へ逃げ、おしゃれ家具を集めまくり、最後に夢のホームパーティーを開く、というのが本書の趣向だ。
なんかおしゃれな部屋に住みたがるというのはわれわれ(誰を指して「われわれ」なんだ!)がイメージする辛酸なめ子と違うし、どちらかというとフセインの隠れ家で世を恨んでいるのが辛酸なめ子ズバリのイメージなので、なんだか意外な一面を見た気がした。
というかそもそもこのコラムを読んでいて、辛酸なめ子が案外普通の「女の子」の発想で驚いた。
もっとなんかこう…すごいのかと思っていた。
さて、そんな案外普通の女の子だったなめ子が、引越しのために部屋の整理をしていたら「なぜかカニのワンポイントがついたヘアピンが30個くらいでてきて発狂しそう」になったり、おしゃれ家具を見つけては「私は埼玉出身、私は埼玉出身、私は埼玉出身」と心の中で唱えたり、ホームパーティーを開くのはいいとしてどのタイミングで帰れと宣言すればいいのかと心配したりしながら素敵な暮らしを手に入れていく。
こう書くとなめ子のだいぶ「あれな人」感が出ているような気もするけど、なんのなんの。僕はもっと「あれな人」だと思っていたのです。
このブログでは初登場だけど、職場の近所の飯屋に週刊文春がおいてあって、それに連載中の辛酸なめ子のコラムはしばしば読んでいた。
なんだかその「職場の近くの飯屋で読む文春」って感じのサイズ感の一冊だったような気がする。
基本的笑いのテンションは低いが、まれにツボる危険あり。
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