笑える本を読もう! >
三谷幸喜の小説【書評一覧】 > 古畑任三郎
|
ダンディな田村正和を特異なキャラクターに変えてしまったあのドラマ、「古畑」シリーズのノベライズ本。ドラマを見てたのがもう16年も前になるけど(!!!)、演出といいキャラクターといい、斬新でしたよね。
さて、あとがきで三谷自身「(自分は)小説家よりも、脚本家の才能のほうがあるように思えてならない」といっているんだけど、確かにこのノベライズを読む限り、映像のほうが面白かった感は否めない。実際そんな理由で、三谷いわくこのノベライズが「最初で最後のノベライゼーション」なのだそうだ。
なお、なぜプロにおまかせしないのかについて、「これだけ苦労して作ったエピソードなんですよ。そう簡単に、人に任せられるわけないでしょうが」なのだそうだ。
基本的にストーリーはドラマと同じ。
殺人場面からドラマが始まり、読者はその殺人を古畑がいかに暴くのかを楽しむつくりになっている。
犯人目線で物語が描かれるので、むしろ古畑が<悪役>に見えるのが面白いところだ。
ただ、唯一大きな違いがあるとすれば、西村雅彦が怪演したキャラクター、<今泉>が出てこないところだ。いいキャラクターだったのでこれはドラマファンとしてはがっかりするところでもあるのだけど、小説化する際にああいう<遊び>が入り込む隙がなかったのかもしれない。
以下収録話一覧。
1巻
1.おめでとう、アリ先生
2.六代目の犯罪
3.幡隋院大、走る
4.黒田青年の憂鬱
5.井口薫のレクイエム
2巻
1.ちなみの家
2.さよならおたかさん
3.中川外科部長のコート
4.迫坪秘書の長い夜
5.小暮警部最後の事件
古畑ノベライズ下巻はこちら。 |
PR
SHARE THIS!!! |
Recommend
松尾スズキ (小説)
クワイエットルームにようこそ
中島らも (エッセイ)
中島らものたまらん人々
町田康 (エッセイ)
猫にかまけて
奥田英朗 (小説)
ララピポ
森見登美彦 (小説)
夜は短し歩けよ乙女
クワイエットルームにようこそ
中島らも (エッセイ)
中島らものたまらん人々
町田康 (エッセイ)
猫にかまけて
奥田英朗 (小説)
ララピポ
森見登美彦 (小説)
夜は短し歩けよ乙女
Sponsored Link