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書評ブログの【笑える本を読もう!】

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作品名: ほんわか!
作家名: 北尾トロ
ジャンル: エッセイ

笑:☆☆☆☆☆☆★★★★
楽:☆☆☆☆☆★★★★★
ス:☆☆☆☆☆★★★★★
危:☆☆☆☆☆☆★★★★
北尾トロのその他のエッセイ 
【書評・あらすじ】 
 数年ぶりに北尾トロを読んだ。
キミは他人に鼻毛が出てますよと言えるか』といい『裁判長!ここは懲役4年でどうですか』といい、この人の本はことごとくタイトルが長い!実はこの本のタイトル『ほんわか!』は「本についてわからないこと、ねほりはほり!」の略称なのだ。欄におさまらないので略称だけ書いたけど。
 まあそれはいいとして、これまで読んだこの人のエッセイから判断するに、気になったので試しにやってみた、系のスタイルがこの人の執筆スタイルだ。
 エッセイのスタイルには、自分の思想をとことん掘り下げてゆく内向的パターンと、身の回りのできごととか世間やテレビに対して突っ込みを入れる外向的パターンが定番だと思うんだけど、この北尾トロの場合、気になっちゃう、よーし行っちゃえ!という大変外「交」的なスタイルが特徴なのだ。
 よって彼の本を読んで思想が深まるということはないと思う。知的好奇心を見たいしたい人向けのエッセイストだ。

 さて、本書「ほんわか!」は、本にまつわるふとした疑問を編集者や雑誌読者の学生なんかを巻き込んで調査するというスタイルで書かれたエッセイ集だ。
 読書好きはモテるのか?官能小説のタイトルは、誰がどのようにつけているのか?古本はどこで売るといい値がつくのか?等の疑問を実際に調査して解決していく。
 中でも絶版本を探す回はなかなか見ものだった。というのもどうやら当時はamazonや日本の古本屋がそれほど充実していなかったらしく(「まだ書名で検索できるほど環境が整備されていない」と本文にある)方々の古本屋を回って絶版本を探す。
 また、官能小説の回では、官能小説が文学的価値に向かわないことについて、官能小説書評家から「当然です、官能小説は実用書ですからね」との名言が生まれていた。
 まあこんな感じで本を読んで「なるほどー」と思いたい人向けの一冊だ。

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作品名: 危ないお仕事!
作家名: 北尾トロ
ジャンル: エッセイ

笑:☆☆☆☆☆☆★★★★
楽:☆☆☆☆☆☆★★★★
ス:☆☆☆☆☆☆★★★★
危:☆☆☆☆☆☆★★★★
北尾トロのその他のエッセイ 
【書評・あらすじ】 
 ズバリいって、地名しりとりやご飯リレーでおなじみの「ノブナガ」の「ウェブナガ」のコーナーがそのまま文章化されたような印象の本だった(この例で分かった人は西日本在住だな)。
 とにかく普通ではない怪しいお仕事の人たちに話を伺って、それを対談形式ではなく一人称語り形式で、読みやすく文章化したもの。
 万引きバスターや浮気調査の探偵、イケナイモデルをやっている主婦、ダッチワイフ製造職人などの話が掲載されている。全ての語りに音声モザイクがかけられているような印象を受ける。
 他に、超能力開発セミナーにもぐったり、新聞拡張団にもぐったりと、相変わらずの体当たりっぷりを発揮した体験ルポも掲載されている。
 なかなかよかった。

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