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景山民夫の小説【書評一覧】 > 普通の生活
小説家にして放送作家、景山民夫の初の掌編小説集。
野田秀樹のエッセイなんかを読んでいると、うーんこれはエッセイと書いてあるけど小説じゃないの、とよく悩むのだけど、この『普通の生活』はまったく逆で、掌編(小説)と書いてあるけど、これはエッセイじゃないのかと悩む感じだった。
少なくともフィクションではなく、景山民夫自身の実体験をもとに書かれた掌編小説集のようだ。(※と思っていたら、wikipediaにはエッセイと表記されている。うーん、やっぱりエッセイなのかな。しかしエッセイというにはあまりに物語なんだよな)
っま、とにかくその辺の境界は極めて曖昧。内容はエッセイ、語り口は小説、と思っていただきたい。
内容はそのタイトルとは裏腹に、「普通の生活」などどこにも書かれていない。
主にヨーロッパの長期滞在や海外でのできごとが描かれており、現地で調達したボロ車での放浪旅や、飲み屋で飛び込みでバンド演奏させられた話、言葉の分からん国で60歳の娼婦に迫られた話など、「普通」ではなかなか経験できないできごとが30話収録されている。
笑える本としては、序盤はイマイチかなと思っていたけど、途中からノッてくるのでそこまでの辛抱。
けっこうフリチンやウンコネタがあるのに、なぜかキザな30話の掌編小説。
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