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書評ブログの【笑える本を読もう!】

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森見登美彦
・・・京都大学を中心に、京都を舞台の作品を多く手がける。悶々としたモラトリアムを描かせたら天下一品。何気に名言の多い作家としても定評がある(僕の中で)。

「みんなが不幸になれば、僕は相対的に幸せになる」
何かしらの点で、彼らは根本的に間違っている。
なぜなら、私が間違っているはずがないからだ。
現在の我々は過去の失敗の堆積の上に成り立っている。
「我々の日常の九〇パーセントは、頭の中で起こっている」
「四年は何事も為さぬにはあまりにも長いが、何事かを為すにはあまりにも短い」
「腰の座っていない秀才よりも、腰の座っている阿呆のほうが、結局は人生を有意義に過ごすものだよ」
「まだ人生が始まってもないくせに迷ってるのか」
「我々の大方の苦悩は、あり得べき別の人生を夢想することから始まる」
「ビスコを食べればいいのです!」
「忙しいって言う人間ほど閑なものだ。閑であることに罪悪感を抱くから、やたら忙しいと吹聴したがるんだね。」
無益なことと人は馬鹿にするが、無益に耐えることがどれほどの生きる力を必要とすることか。
「みんな一緒なんて慰めにならない」
世に蔓延する「悩みごと」は、大きく二つに分けることができる。一つはどうでもよいこと、もう一つはどうにもならぬことである。そして、両者は苦しむだけ損であるという点で変わりはない。
面白く生きるほかに、何もすべきことはない。
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景山民夫
・・・若かりし日に海外を渡り歩いた経験を持つ放送作家にして小説家。トラブルバスターシリーズがおススメ。

あれば便利ということと、なくてはならないということは別なような気がする。
耐久年度を過ぎてしまっている、古くさい宗教をこねくりまわさねば死を迎える覚悟が持てない人間よりは、犬のほうが真理を熟知している
僕たちが子供の頃には、必ずと言っていい程、その町に莫迦が一人いた。不思議なことに、町内に二人はいないのだ。
「あの女達の半分は、娼婦のふりをした婦人警官で前金を渡した途端に逮捕されます」
「でも、残りの半分は?」
「残りの半分は、娼婦に変装した男子警官です」
頭の中で、今、俺の銀行口座にいくら残っているかを考えた。そして殴るのをやめた。金持ち喧嘩せず、なんぞという諺は大嘘だと思った。喧嘩できないのは貧乏人の方だ。
「お前さんたち若い連中はみんなそう信じてるらしいがな、今から四十二年前までは、新聞にゃ嘘しか載ってなかったんだよ。大本営発表ってやつだ。俺たちはそういう時代を知ってるんだよ」
テレビとヤラセは切っても切れない仲だ。やらせという言葉を作為という一般用語に置き換えれば、作為のないテレビ番組なぞというのは、この世に存在しないということが、すぐ判るだろう。
「おい、ハードボイルドは知識じゃないぜ。ライフスタイルなんだって言ったろ。こいつは経験を積まないと身につかないんだ」
視聴率が高いということは、実はみんながその番組に飽きてるってことなんです。
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