笑える本を読もう! >
町田康の小説【書評一覧】 > パンク侍、斬られて候
時代小説。
町田康にしては物語ものとして普通に面白い。
町田康といばストーリー性なんてほとんどなくて、どの話がどんな話だったかさっぱり思い出せない作家だと思っていたけど(※ストーリー性とは別のところに面白さがあるという意味)、なんだこれ、異常にワクワクするストーリー展開。
さすが2年間引きこもってひねもす時代劇ばかり見ていたというだけあって、時代小説は面白いのか。
と、思いつつ小説の4分の3は楽しく読めた。
しかしそこからは怒涛の幕切れ。町田病、ともいうべきシュールかつグロテスクな描写。結末。
ところで、この小説の「腹ふり党」って、『壊色』の「すぶやん」の「はらふりすぶやん」といったいどんな関係があるんだろうか。
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町田康の小説【書評一覧】 > くっすん大黒
デビュー作「くっすん大黒」と「河原のアパラ」が収録された中編小説集。
町田康の小説を読むたびにすぐに内容を忘れるので、この危険な一冊のことまで綺麗さっぱり忘れていた。しかしよく考えたら、「内容をすぐ忘れる」と不平を漏らしながらも懲りずに町田の本を読み続けたのは、この一冊がめちゃくちゃ笑えた、という期待感があったからだった。
内容は相変わらずすっかり忘れていて、「くっすん大黒」は気色の悪い大黒を捨てに奔走する話、程度にしか覚えておらず、「河原のアパラ」に関しては完全に失念。
しかし、今思い出した感じでいうと、「くっすん~」は「チャアミィ」のくだり、「河原の~」は冒頭で語られる「フォーク並び」のくだりが超危険。
町田康の描くキャラクターの独特な苦悶や独特な台詞のテンポは、とにかくツボにはまるとこらえようがない笑いを生む。
学食で一人で飯を食いながらこの本を読んでいて、上の箇所にさしかかったとき思わず吹き出してしまい近くの女子大生から不気味がられてしまった。
後悔先に立たず。
諸兄には気をつけていただきたい。
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