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リリー・フランキーのエッセイ【書評一覧】 > マムシのan・an
作品名: マムシのan・an 作家名: リリー・フランキー ジャンル: エッセイ 笑:☆☆☆☆☆☆★★★★ 楽:☆☆☆☆☆☆★★★★ ス:☆☆☆☆☆☆★★★★ 危:☆☆☆☆☆☆★★★★ リリー・フランキーその他のエッセイ |
生きてんだよ!ホットパンツは!!グルーヴなんだよ、あの服は!!
【書評・あらすじ】
2000年前後に女性ファッション誌「an・an」に連載されていたコラムを集めたもの。
そのため必然的に内容は「いい女」とかファッション、セックス、恋愛などで固められている。
とはいえそこはリリー・フランキー。なにせ連載していた人生相談で、女性からの悩みのほとんどに「オナニーしなさい」と返答した猛者だ。
この本でリリーがいう「いい女」とは「キスマークをつけてくれる」品のない女であって、金がないくせについつい高い服を買っちゃう誘惑に弱い女であって、会えない夜に「仕方ないからひとりでオナニーして寝るわ」と<攻めの我慢>ができる女なのだ。
本書の中で「基本はエロベース!!」なんてフレーズが出てくるが、この本はまさに女性読者へ向けて「カマトトぶってんじゃねーぞ」みたいな、「互いのうんこまで愛いあおうぜ」みたいな、そんな人生観・恋愛観を啓蒙しているのだ。自分で書いてて本当にそうなのかよく分かってないけど。
しかし一方でリリー・フランキー、大変なロマンチストでもある。「社交辞令」の章がまさに典型的なそれだ。
「じゃあ、今度食事でも」というあまた存在する社交辞令にはときとして、本当の恋心がひそかにこめられていることがある。しかし恋愛が終わるとき、男はよく「今までありがとう。ずっと楽しかった」なんて気取った言葉を残す。
そんな恋愛のあり方について、リリー・フランキーはこのように述べる
――「恋愛とは”社交辞令を装って始まり、本当の社交辞令を言って終わる”」
名言だ。
エロとバカの中に光るロマンシズム。
これが本書の魅力だ。
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リリー・フランキーのエッセイ【書評一覧】 > 日本のみなさんさようなら
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作品名: 日本のみなさんさようなら 作家名: リリー・フランキー ジャンル: エッセイ 笑:☆☆☆☆☆☆★★★★ 楽:☆☆☆☆☆★★★★★ ス:☆☆☆☆☆★★★★★ 危:☆☆☆☆☆☆☆★★★ リリー・フランキーその他のエッセイ |
邦画をこよなく愛するリリーフランキーが、173本の古今邦画をレビューする。
とってもバカにしている風なコメントばかりだけど、これは恐らく愛ゆえ。
ジャイアント馬場の緩慢な動作を笑いながらその実好きで好きでたまらないプロレスファン、あるいはイングヴェイのすることをいちいちネタにしつつも尊敬してやまないヘビーメタルファンの心理。
邦画に詳しい人ならかなり楽しめる一冊かと思われる。
ちなみにタイトルは、映画『日本沈没』のラストシーンで、アナウンサーが叫んだ一言から。
それにしても、リリーフランキーの本は数冊読んだけど、未だに松尾スズキの本を読んでいるような錯覚に陥る。
リリーフランキーのあのダンボーラー一歩手前風の風貌はもちろん知っているのだけど、本を読むたびに、その顔ではなくて、松尾スズキのあのマッドサイエンティスト一歩手前みたいな顔が脳裏に浮かぶのだ。
やはりよっぽど似ているということだな。というかやっぱり同一人物なのかな。
そういえば映画『東京タワー』の脚本を松尾スズキがやったりしているみたいだけど、大丈夫なんかな。
みんな見分けついたのかな。
心配だ。
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