忍者ブログ

書評ブログの【笑える本を読もう!】

書評ブログの【笑える本を読もう!】

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

SHARE THIS!!!    
 

作品名: 蕎麦ときしめん
作家名: 清水義範
ジャンル: 短編小説集

笑:☆☆☆☆☆☆★★★★
楽:☆☆☆☆☆☆★★★★
ス:☆☆☆☆☆☆★★★★
危:☆☆☆☆☆☆☆★★★
清水義範その他の小説
【書評・あらすじ】
 清水義範の作風に「パスティーシュ」(模倣)という名前が与えられるきっかけになった一冊。
 名古屋人のおかしさについて論じられた論文、をパスティーシュした「蕎麦ときしめん」。一社員が書いた企業の社史、をパスティーシュした「商道をいく」。英語の語源が日本語であるという論文に付けられた序文、をパスティーシュした「序文」。他3話。
国語入試問題必勝法』のあとがきによると、この本はしばしば料理本のコーナーに置かれていたのだとか。『国語~』はいうまでもなく、参考書コーナーに置かれていたことでしょう。

PR
SHARE THIS!!!    

作品名: 私は作中の人物である
作家名: 清水義範
ジャンル: 短編小説集

笑:☆☆☆☆☆☆★★★★
楽:☆☆☆☆★★★★★★
ス:☆☆☆★★★★★★★
危:☆☆☆☆☆☆☆★★★
清水義範その他の小説
【書評・あらすじ】
 文学的実験が多く試みられた一冊。
 フィクションの語り手「私」とは何かについての考察「私は作中の人物である」、全国のまずいものを紹介したグルメエッセイのパスティーシュ「全国まずいものマップ」、文字化けしまくりの官能小説の原稿「文字化けの悦楽」など。
 中でも「船が州を上へ行く」は特筆すべき。
 タイトルからも分かるとおり、かのジェイムスジョイスの『フィネガンズウェイク』を取り込んだ作品なのだ。
 『フィネガンズウェイク』といえば英文学の中でも読みたくない難解(というか難読)な作品として五本の指に入る。ネイティブの大学教授でさえ、あれは読みたくない、といっているのを聞いたことがある。
 そんな『フィネガンズ~』を取り込んでいるため、結構笑えるとは思うのだけど、とても読みにくい。
 そんなわけで、あまりにも実験的すぎて一般ウケはせんだろうと思われる一冊。

SHARE THIS!!!    
PREV ≪  TOP | 1 2 3 4 5 6 7  ≫ NEXT
Sponsored Link
Share
Ranking
人気ブログランキングへ ブログランキング・にほんブログ村へ
New Reviews
Recommend
松尾スズキ (小説)
 クワイエットルームにようこそ
中島らも (エッセイ)
 中島らものたまらん人々
町田康 (エッセイ)
 猫にかまけて
奥田英朗 (小説)
 ララピポ
森見登美彦 (小説)
 夜は短し歩けよ乙女
Sponsored Link