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清水義範の小説【書評一覧】 > 蕎麦ときしめん
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清水義範の作風に「パスティーシュ」(模倣)という名前が与えられるきっかけになった一冊。
名古屋人のおかしさについて論じられた論文、をパスティーシュした「蕎麦ときしめん」。一社員が書いた企業の社史、をパスティーシュした「商道をいく」。英語の語源が日本語であるという論文に付けられた序文、をパスティーシュした「序文」。他3話。
『国語入試問題必勝法』のあとがきによると、この本はしばしば料理本のコーナーに置かれていたのだとか。『国語~』はいうまでもなく、参考書コーナーに置かれていたことでしょう。
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清水義範の小説【書評一覧】 > 私は作中の人物である
作品名: 私は作中の人物である 作家名: 清水義範 ジャンル: 短編小説集 笑:☆☆☆☆☆☆★★★★ 楽:☆☆☆☆★★★★★★ ス:☆☆☆★★★★★★★ 危:☆☆☆☆☆☆☆★★★ 清水義範その他の小説 |
文学的実験が多く試みられた一冊。
フィクションの語り手「私」とは何かについての考察「私は作中の人物である」、全国のまずいものを紹介したグルメエッセイのパスティーシュ「全国まずいものマップ」、文字化けしまくりの官能小説の原稿「文字化けの悦楽」など。
中でも「船が州を上へ行く」は特筆すべき。
タイトルからも分かるとおり、かのジェイムスジョイスの『フィネガンズウェイク』を取り込んだ作品なのだ。
『フィネガンズウェイク』といえば英文学の中でも読みたくない難解(というか難読)な作品として五本の指に入る。ネイティブの大学教授でさえ、あれは読みたくない、といっているのを聞いたことがある。
そんな『フィネガンズ~』を取り込んでいるため、結構笑えるとは思うのだけど、とても読みにくい。
そんなわけで、あまりにも実験的すぎて一般ウケはせんだろうと思われる一冊。
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