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中島らものその他の本【書評一覧】 > 逢う・訊く
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中島らもの対談集、上下巻。
『逢う』は冒頭から野坂昭如とのケンカで始まる。
なんでも「体制」を自称した野坂が、「そろそろ中島に何か賞を与えてやろうか」的なことを言ったことにらもさんが激怒。「俺が相手や」と長々書いた果たし状を送ったらしいのだ。
ファックスで。
それで野坂というと、大島渚の結婚何周年記念かなんかで、思いっきり大島を殴り倒したことがあるような暴れ者。大いに怒っておられる。
結局決着は「らっきょう」をテーマに短編小説を書く、ということで決められることに。
さてさて、どうなりますことやら。
なお、『逢う』では野坂昭如を始め、中島らもと親しかったミュージシャンチチ松村、劇団立ち上げ以前から仲の良かった松尾貴史、井上陽水、筒井康隆などとの対談が収録されている。また『訊く』ではらもさんがお世話になってた(そして目が見えなくなるほどの薬を処方していた)精神科医、なにかのエッセイで賞賛されていたゲイの高校教師など、いわば「無名人」の達人たちとの対談が収録されている。
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中島らものその他の本【書評一覧】 > らも咄
中島らもオリジナルの新作落語集。
関西のある場所に存在する「うどんの墓場」とそこに迷い込んだ男の悲劇(「うどん番外地・けつねの墓場」)、迷子の魅力を淡々と語るわが子は迷子の達人だった(「迷い子の達人」)、知ったかぶりの男と何も知らない阿呆の壮絶な戦い(「知ったかぶり」)など14話収録。
おススメは「吐かせの岩崎」。
取り調べで脅してもうんともすんとも言わない容疑者を、「吐かせの岩崎」とあだ名される刑事が驚きのやり方で精神的に追い込んでいく。
らもさんの「やらしい」部分がよく出ててめちゃくちゃ笑える。
落語なんだけど、すとんと落ちるショートショートとしても楽しめる一冊です。
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