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筒井康隆の小説【書評一覧】 > 陰脳録
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「リビドー短編集」とサブタイトルのついた一冊。そのサブタイトルどおり、エロがテーマの短編が14話収録されている。
女を抱くときに男の心の中で生じるドタバタ劇を描く「欠陥バスの突撃」、オナニーでイク瞬間にテレポートをする能力、その名も”オナポート”の発見とそれが招く混乱を描いた「郵性省」、キンタマが風呂の排水溝にモッテかれてしまった男の悲喜劇を描く「陰脳録」などなど。
特に「モダン・シュニッツラー」がバカでよかった。宇宙飛行士とダッチ・ロボット、生物学者とコンピューター、コンピューターとプログラマーなど、とんでもない組み合わせのセックスが描かれていて斬新。
まったくとんでもないオナニー小説だった。
というと、筆者のひとりよがりで楽しむ余地がまったくない作品のことを意味しそうであるが、この短編集の場合本当にオナニーの小説があったりするから、もう何がなんだか。
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筒井康隆の小説【書評一覧】 > くたばれPTA
作品名: くたばれPTA 作家名: 筒井康隆 ジャンル: ショートショート 笑:☆☆☆☆☆☆★★★★ 楽:☆☆☆☆☆★★★★★ ス:☆☆☆☆☆★★★★★ 危:☆☆☆☆☆☆★★★★ 筒井康隆その他の小説 |
くたばれPTA!と思わず言いたくなる表題作「くたばれPTA」。筒井康隆が戦っていたものの正体がよく分かります。
特に昨今(2010年3月現在)話題になっているマンガに検閲を入れる件(「青少年健全育成条例改正」)ともだいぶ繋がりのある話だと思う。
「子供たちの判断力を、ある程度、信用してやったらどうですか?」
という作中の筒井の叫びは、そのまま今の問題に転用できそうだ。
その他、昭和40年代に書かれたショートショートが24話収録。
全体として筒井作品を読んだときに感じるドタバタ感はあまりなかったような気がする。
「酔いどれの帰宅」のオチなんか、力技で好きだな。
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