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松尾スズキの小説【書評一覧】 > 宗教が往く
小説が始まるまでの前書きだけで本一冊分。
全編で多分4、5冊分の長さあるんじゃないか。
とにかく長い。よくこんなん書いた。松尾もスズキも頑張った。えらい。
しかしどうも日記的エッセイの『実況生中年』によると、長くなりすぎて一向に物語を閉じることが出来ず、筆者超多忙のなか、無理やっこ小説を終了させてしまったようだ。それでそんな松尾スズキ自身のあわただしい感じがしっかり小説のエンディングに反映されているあたりが悲しい。
ここまで長いとあらすじ説明する気もうせる。笑えるちゃあ笑えるし、面白いちゃあ面白い。ただ万人ウケは絶対にしない。そんな一冊。
前書きは筆者である「ワタシ」が作品の中に消えるまで。恋人とのことなど。
本編は「The 大人計画」といった感じ。アンダーグラウンド。死とセックスと宗教とギャグ。
大多数の人が苦手だろうけど、好きな人はまあそれはそれでいいんじゃないだろうか。
2010年11月に文庫化。まさか文庫化されるような本とは思っていなかったのでブックオフで見つけて驚いた。単行本では上下2段組の400ページ越えという恐ろしく長大な小説だと思っていたけど、意外と文庫化してみると上下2巻に納まっていた。 |
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松尾スズキの小説【書評一覧】 > 同姓同名小説
「信じてほしいんだ。みのが、みのであるために、これを見せた。逆に聞きたいのよ。俺、みの?これ、みの?どっちが、より、みの?」
【書評・あらすじ】
芸能人・有名人と同姓同名(という体で明らかに本人がモデル)のキャラクターたちが登場する短編集。
みのもんた、ピンクレディ、川島なお美、上祐さん、竹内力、広末涼子、そして松尾スズキ自身、など変人が集まる芸能界の中でさえ一際「浮いた」人たち(と同姓同名の人たち)の物語。
公園でみのもんたを拾った青年とみのの間に芽生えた愛の話(「みのがみのであるために」)、竹内力がごきげんように出演するまでの周囲の葛藤と感動(「力の魂」)、保田圭が突如「わたし」の元にやってきて、モニの人事異動がわたしのセックスに関わっていることを明かす(「モニとわたし」)、他10篇。
明らかに浮いた人を主人公に、浮いた作家、奇才松尾スズキが描く。
シュールな笑いが好きな人にはたまらないし、そうでない人にとっては苦痛になりかねない一冊。
独特すぎて、笑えるけどかなり好き嫌いがありそう。
そんなわけで人におススメ度は低めにしてある。しかし個人的にはかなり好きな作品だった。はっきりいってシュールすぎてわけは分からないが、そこがたまらなく大好きだ。
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